実際、焼き肉のコゲを今の100倍ぐらい毎日食べても、発がんするかしないかのレベルですよと伝えたつもりですが、講義後に毎回書いてもらっている質問・コメント票には、「発がん物質→怖い」という脊髄反射的コメントがいくつかありました。
毒性と量の関係の説明は、伝わらない人には本当に伝わりません。有害物質がほんのちょっとでも入っているとを聞くと、量のことは全く考えず拒絶する人が少なからずいます。とにかくリクスを避けたいという心境は分からないことはないのですが…。
そこで、講義の中で「皆さんが普段食べているトマトには必ず毒が入っています」という話をあえてしました。
どんなトマトにも、アルカロイドと呼ばれる毒性を示す物質が入っていて、問題なのは、その量なのだと。通常私達が食べているトマトに含まれるアルカロイドは、ごく微量で健康を害する量は入っておらず、何の影響も及ぼさない微量のアルカロイドを避けるために、美味しいトマトを食べるのを止めてしまうのは、トマトからの栄養摂取の機会を逃がすことになる。つまり、食品の持つリスクとベネフィットを天秤にかけて、ベネフィットが大きければ食べる価値があり、リスクが大きければ食べるのは避けた方がいい。
そんな話をしました。「トマトに毒が入っていたなんて、衝撃的」というコメントがありました。
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